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シェンテとシュイタ

この季節になると、おしっこが近くなります。どうしてなんだろうと、調べると、人間の体は、汗がたくさん出る季節は排尿する回数を少なくして、体からあまり水分が出ないよう調節しているそうです。冬には、汗をあまりかかないので、体の水分は排尿になって出るからだそうです。他には、膀胱の筋肉が、寒さで収縮するからだそうです。 膀胱の筋肉が収縮すると、脳に排尿の合図が送られるからだそうです。なるほど、妻が怒ってる時に、僕がやたらとトイレに行きたくなるのは、僕の逃避行動ではなく、脳からの意識外の命令だったのか。


皆さんは、「セチュアンの善人」という戯曲をご存知でしょうか。
僕が、可愛らしい子どもだった頃、親に連れられて観に行きました。たぶん、今でも色んな劇団の方がされていると思います。

あらすじはざっと、こんな感じです。

貧しい国「セチュアン」に善人探しに立ち寄った神様が、娼婦の「シェンテ」と出会い、一晩の宿代として大金と共に「善人でいること、そして生きよ」と言い残していく。シェンテは、そのお金で新しい人生を始めようとした矢先、宿無しの8人家族や失業者などなど、人のいいシェンテにたかる人が次々とやって来ます。そこに、クールで計画的、正論を言い切る資本的な従兄弟「シュイタ」が現れる。しかしそれは、シェンテ本人だったのです・・・。

多くの人が自分なりの解釈で、この舞台をご覧になっていますが、僕は今の仕事に照らし合わせて考えてみました。

まず、善人であるシェンテは、助けを求められ「お金」や「お米」を分け与えます。我々は、利用者さんが困っている事に対し、「サービス」を提供します。そこには、けっして損得勘定や悪意などないと思っています。純粋に、目の前の利用者さんを救いたいという気持ちが有る筈です。

代わってシュイタ、この舞台では悪人とされています。シュイタに群がる人々を追い払い、最後には会社を興して、与えてくれる人に群がる事しかなかった街の人々を労働者として雇い、一大資産家になります。果たして、シュイタは悪人なんでしょうか。我々は、ニーズではなく、デマンドを求める利用者さんには、必要性の有無を理路整然と説明します。必要のないサービスを、利用者さんの希望だから、と組み入れる事はしません。そして、その方自身が自立した生活を送っていけるよう、支援します。

シェンテのみであれば、それはきっと、御用聞きケアマネとなってしまいます。シュイタも我々にとって、きっと必要な存在なんです。

色んな解釈があって、また、話の内容的にも、僕の解釈とそぐわない点が多々ありますが、今の僕の解釈はこうなんです。


最後に僕の一番好きなセリフです。

他人にいい人間であり、同時にじぶんにもいい人間であることは、わたしにはできなかったのです。

ああ、この世界は難しい。苦しみが多すぎ、絶望が多すぎます。

貧しい人たちに手をのばせば、たちまちその手をもぎとられる。

人々を破滅から救おうとすれば、じぶんが破滅する。

あなた方のおつくりになったこの世界は、どこか狂ってるんです。

なぜ、悪が栄え、善が滅び、善人には厳しい罰が待っているんですか?

わたしの中には、いっそ堕落して、贅沢に暮らしたい、悪に染まりたい、と密かに望むものがありました。

それは、母が、わたしに泥水で産湯を使わせ、いろんな悪知恵を、この頭に叩き込んでくれたからなんです…

おかげで、冷酷さを身につけました。

でも、悲惨な貧しさに面と向かうと、体中が震えるほど、思いやりがわたしを苦しめます。

そのとき、わたしはじぶんが変わってゆくのを感じました。

この口が狼の口になり、思いやりの言葉が石のようになりました。

そのくせわたしは、場末の天使でもありたかった。

人に物を恵む楽しさ…相手の幸せそうな顔…天にも昇る心地です。

神様! 神様!どうかわたしを罰してください。

わたしの犯した罪は、貧しい人を助けるため、恋人を愛するため、生まれてくる子どもを貧しさから救うためでした。

神様! 神様! あなた方の大計画にくらべて、わたしはあまりにも小さすぎたんです。


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No title

ん~、勉強になります。

先日、私の利用者で、虐待がありました。

要介護1で脳梗塞をおこして片マヒになってしまった長男が、要介護4の母親を傷つけてしまったのです。
要介護1の長男が、「殺してやる。」と言って、ハサミを持ってその母親を追いかけてしまったのです。

包括と協力し、緊急避難的に特養のショートに入っていただきましたが、その母親、「長男に殴られてもいいから、自宅に帰りたい。」との訴えがありました。

その長男鬱もあり、自宅に帰ってきたら、何をするのか分りません。

その母親、時々、相談員を通して私に連絡をして来ます。

そして、訪問するとこの施設から出たい一心で、「ここでは、毒薬を飲ませる。」とか、「外国人労働者を働かせている。」とか。
「だから、私は、ここを出してほしい。」との訴えをして来ます。

正直、この人の安全を守るためには、これしかないと自分で自分に言い聞かせていますが…。

何か、非常に後味が悪いケアプランとなっています。

とても、難しいですね

でも、緊急避難的な特養のショート利用は、充分「ニーズ」があると自分は思います。あくまでも、身体の安全の確保という事においては、ですが。

その利用者さんは、ショート先が自分の居場所であると思えないんでしょうね。自分の居場所は、長男さんと共に住む自宅なんでしょうね。

では、たとえ傷つけられても自宅にいたい、という気持ちは「デマンド」なのでしょうか。
傷つけられてもいいという言葉の裏側に、利用者さんの本当の気持ち「ニーズ」があるように感じました。

長男さんが、独りで食事が出来るんだろうか、事故にあったら、病気になったら、独りでいて寂しくないんだろうか・・・。そういった気持ちが、たとえ傷つけられても自宅にいたいという言葉として表れたのかな、と思いました。

なんか、えらそうなこと言ってすいません。きっと、タヌキの置物さんでしたら、とっくに分かってる事だと思います。
プロフィール

眼鏡兼相談員

Author:眼鏡兼相談員
通所介護の相談員と介護支援専門員を兼務しています。
若い頃は、バイクにのめり込んでいました。
今は息子にのめり込んでいます。

介護の仕事での、皆さまの失敗談を集めています。宜しければ、匿名で構いませんので、下の掲示板に書き込みくだされば嬉しいです。
職種も一緒に書いてくだされば、なお嬉しいです。

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